 すでに売約済みのGPX750R。
納車整備中にウォーターポンプからの水漏れ発覚。
この機種、ポンプ分解不可。アッセンブリーもすでに販売終了です。
このまま、納車などできませんので、恐る恐る分解です。
内部のメカニカルシールさえ交換すれば、生き返るはず。
壊さないよーに壊さないよーに緊張しながら分解完了。難儀しました(ノ゚ο゚)ノ
ここからはモトフェニ店主の苦難の記録です。
結局一番難儀したのはエンジン側のベアリングを抜く作業でしたが、
なぜかこのポンプ、インペラをサークリップで固定してなかったのです。
ですので、プレスで押せばインペラも抜けておりました。 要らん作業でした。

◆ハウジング◆

◆バクチで注文したらほぼバッチリのNewメカニカルシール◆ ほぼバッチリなんですが、外径が約1.5mmほどちっちゃいのです。

◆都工の先輩に製作していただいたカラー◆ 精度バッチリのカラーを製作していただき本当に助かりました。さすが、餅は餅屋でございます。
 この絶妙のクリアランスww 皆さんにも出し入れしていただきたかった。
 2個のベアリングも圧入して、カラーにも穴を開けました。上手くいきました。
絶妙のクリアランスでしたのでシリコン系の液体パッキンで十分使用に耐えうるでしょう。
 一日乾かした後、メカニカルシール圧入。 バッチリでございます。
インペラ側のシールは加工なしでピッタリでした。
 実は一番怖かったのは2個のベアリングにこのインペラを通さないといけない作業でした。
恥ずかしながらプレスがありませんので、工場のでかい万力で代用です。
とっかかりは先が割れてるので、意外と柔らかく入るんですが、その後が固い固い
軸曲げてしまったらゴミと化します。ビビリながら押し込み完了。
店主は半分涙目でした。
 元々、クリップ入ってなかったのですが気持ち悪いので入れときました。
 エンジンオイルが入ってこないようにするオイルシールを挿入して作業完了。
後はエンジンに装着してエンジン始動です。
 装着完了。 エンジン始動。
修理前はアイドリングでもチョロチョロ漏れておりましたが、今のところ水漏れは皆無のようです。
 で、結局何が原因やったかと申しますと。。。
 インペラ側に付いているシールの白い部分(セラミック製だそうです)が
真っ二つに割れておりました。大分前から漏れていたのか、
メカニカルシール直後のベアリングも錆が酷く、お亡くなり直前でした。
きれいな方のベアリングがバラけていますが、店主が抜くときに
リテーナーを外したからでございます。エンジン側のシールもかなりヘタっております。
後は、耐久性の問題ですな。心配なのは製作したカラーとハウジング間からの
水漏れです。大丈夫やとは思いますが。
このGPXちゃん、外装もきれいですし、エンジンも調子良さ気。
その上オーリンズまで入ってるのに、W/Pがダメなだけでスクラップはかわいそうです。
なんとか生き返らせてあげたいだけです。あと同じ症状でお悩みの
GPX、その他オーナー様の参考になればと写真をたくさん載せておきました。
大変お待たせしております、加古川のY様、もう車検を取れる状態になりました。
あともう少しで納車できると思います。よろしくお願いいたします。
話代わりますが、夕べCB750K1試運転しましたが、
またギア抜けました。いちからやり直しですわ。
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